【共同創業者村田よりお願い】虐待の経験で苦しむ子どもを、一人でも減らすために
date2023.7.19
いつもかものはしプロジェクトへのあたたかいご支援をいただき、
誠にありがとうございます。共同創業者の村田です。
6月から、日本事業の活動報告と夏のご寄付のお願いに関するメールをお送りさせていただきました。
これまでに、たくさんのご支援をいただきました。ご寄付いただいた皆さま、本当にありがとうございます。
最後に私からも、改めて日本事業に取り組む想いや、日本事業の活動内容をお伝えするとともにご協力のお願いをさせてください。
※今回のご寄付(7月31日お申し込み分まで)は、日本国内の事業活動にあてさせていただきます。
※8月以降ご入金のご寄付はインド事業を含めかものはし全体の活動にあてさせていただきます。
日本事業チームメンバー
日本事業にかける想い
私は2002年にかものはしプロジェクトを立ち上げ、これまで海外での活動をしてきました。
私自身は全国各地を講演してまわったり、インターネットを通じて多くの人に、子どもが売られる問題について伝えてきました。
活動を通じて、日本の子どもたちに接する機会があり、子どもたちの抱える課題はとても見えにくいけれども、取り組む必要がある課題だと感じるようになりました。
親から十分な食事が与えられず、放置状態の中で生きる小学生。
家での暴力から逃れるために、寒空の中公園で眠る中学生。
生きているのが苦しく、消えたいと言う小さな子どもや若者。
子どもたちの苦しみを目の当たりにした時に、海外の問題ももちろん重要ですが、足元の日本に暮らす子どもたちが生きる気力を奪われているこの状況を変えたいと思うようになりました。
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虐待は保護されて終わりじゃない
虐待を受けた子どもは保護された後、家庭に戻ることが難しい場合、児童養護施設や里親家庭などで暮らすことになります。
そして、児童養護施設などで暮らした後、毎年約2千人が高校を卒業して施設を退所し、巣立っていきます。
頼れる実家のない若者が一人で生活することは容易ではなく、生活困窮や、人間関係がうまく築けずに孤立してしまうこともあります。
例えば、仕事を頑張りすぎて心身の健康を崩し、その結果仕事と住まいを失い、ネットカフェ生活や路上生活を余儀なくされる。
過去の虐待の影響で、自己肯定感が低く、職場で陰口を言われているように感じて、うまく人間関係を築けない。
虐待の被害は、その時苦しいだけでなく、一生続くこともあります。
虐待の経験で苦しむ人を、一人でも減らしたい。
虐待から回復できる社会をつくりたい。そう決意しました。
※今回のご寄付(7月31日お申し込み分まで)は、日本国内の事業活動にあてさせていただきます。
※8月以降ご入金のご寄付はインド事業を含めかものはし全体の活動にあてさせていただきます。
日本でも、暴力や虐待に苦しむ子どもをなくしたい
photo by shutterstock
かものはしプロジェクトの日本事業部では、暴力や虐待で子どもが苦しむことのない社会をつくるために、以下の取り組みを進めています。
①妊産婦が地域の支援者とつながれる居場所をつくる
・虐待予防のために、孤立しがちな妊産婦に寄り添い、
地域で繋がれる「居場所」の立ち上げ
②児童養護施設を出た若者が安心して生活できるようにする
・アフターケア(若者の自立・巣立ちの支援)を強化
・若者たちや支援者の現場の声をもとにした政策提言
③つながり・連携を育み、「子どもにやさしいまち」をつくる
・児童虐待に取り組む多様な組織、人々の連携を促進するための「対話」の場づくり
・子どもや家族の尊厳を守るための政策提言
皆さまへの夏のご寄付のお願い
私たちの暮らす日本の中にも、暴力を振るわれ、尊厳を傷付けられている子どもたちがいます。
児童虐待の問題に取り組み、虐待を受けた人が回復できる社会をつくるため、
そして、「誰もが生まれてきて良かった」と思える社会を作るために、ぜひ力を貸してください!
※今回のご寄付(7月31日お申し込み分まで)は、日本国内の事業活動にあてさせていただきます。
※8月以降ご入金のご寄付はインド事業を含めかものはし全体の活動にあてさせていただきます。
これまで、かものはしプロジェクトの活動を応援してくださった皆さまには感謝の気持ちが絶えません。
皆さまからのご協力のおかげで、海外での子どもが売られる問題は改善傾向にあります。
日本でも、子どもたちが心身ともに傷つく被害をなくし、虐待を受けた人が安心して回復できる社会になるよう、活動を進めて参ります。
一人一人が動けば、社会は少しずつだけれども確実に良くなっていきます。
ぜひお力をお貸しいただけましたら幸いです。
かものはしプロジェクト 村田早耶香