カンボジアの女性たちがい草商品にかける想い (前編)
date2013.6.11
こんにちは!
カンボジアで3月から現地インターン中の、
岩崎佳恵と申します!現在大学4年生を休学しています。
カンボジアではコミュニティファクトリーの女性たちが
一生懸命作った商品が置いてあるショップの売上を
いかに伸ばすかということに日々奮闘しております。
約10カ月間現地インターンとして、
かものはしとファクトリーの女性たちに貢献できるよう
頑張りますので、応援よろしくお願いします!
このカンボジア便りは2回に分けてお伝えする予定です。
今回は、工房で活躍する女性をご紹介します。
どのような思いで、商品をつくり、
かものはしプロジェクトに携わっているのか。
どんな気持ちで働いているのか、日本のみなさんに何を伝えたいか、
ということを、少しでも多くの方に知って頂けたら嬉しいです。
まずは、1人の女性をご紹介する前に、
コミュニティファクトリーの歴史を
簡単に振り返ってみようと思います。
コミュニティファクトリーは、単なる援助ではなく、
ビジネスの力で農村に雇用を生み出し、
家庭が安定した収入を得ることができるようにとの思いで、
2008年に立ちあがりました。5年以上も前の話ですね。
安定した収入があることで、農村に住む女性たちが出稼ぎに行き、
人身売買の被害に遭うリスクを減らす、ということがこの工房をつくった理由です。
立ち上げ当初は14名と少人数でしたが、
現在は約130人の女性たちが働いています。
朝7時から夕方5時まで頑張って働いてくれています。
その中でも一番長く働いている女性の1人が
今回ご紹介するチャンナーンさんです。
現在彼女は「手作業部門」の行程で働いています。
かものはしプロジェクトでは約5年間働いており、
かなりのベテランです。
また「手作業部門」をまとめるチームリーダーも務めています!
チャンナーンさんのバックグラウンドをもっと知りたい!と思い、
インタビューをしてみました。
Q.岩崎:かものはしプロジェクトで働く前は
どんなお仕事をしていましたか?
A.チャンナーンさん:シェムリアップ市内で建築業の仕事をしていました。
Q.以前のお仕事は大変でしたか?
A.毎日自転車で2時間以上かけて通っていました。
通うだけでもとても疲れるのに、建設現場で運ぶものがとても重くて、
とても過酷でした。
1日8時間働いてたったの1$しかもらっていませんでした。
Q.学校には通っていましたか?
A.高校1年生まで通っていました。
それからは親の農家の手伝いをするために学校を辞めました。
Q.これからは、どんな人生を歩みたいですか?
A.今は毎月安定したお給料をもらっています。
貯金をして、自分でミシンを買って、
いつか自分のお洋服屋さんを開きたいです。
Q.日本人のみなさんにメッセージをお願いします!
A.今私のお腹には赤ちゃんがいます。あと2カ月くらいで出産予定です。
この子をきちんと育てるためにも、
もっとお給料がもらえるように頑張ります。
そして、もっと多くの方にファクトリーに遊びにきて欲しいです。
私たちの頑張って働いている姿を見てもらえると嬉しいですね!
また、同僚にチャンナーンさんが
どんなチームリーダーかを聞いてみました。
Q.チャンナーンさんはどんなチームリーダーだと思いますか?
A.(ウィアンさん)私たちが何かできないことがあるときに、
いつも手伝ってくれる優しい人です。
A.(ニャーさん)責任感が強く、仕事を一生懸命頑張っていると思います。
このように、チャンナーンさんはみんなからの信頼を得ながら、
チームの先頭に立ってお仕事をしてくれています。
彼女たちが1つ1つさまざまな思いを込めて作り上げた商品を、
たくさんの人に使っていただけると嬉しいです。
次回は、チャンナーンさんが頑張って作った商品を
「販売」している1人の女性のお話です。
どうぞお楽しみに!