カンボジアの女性たちから教わった「幸せ」の意味
date2014.1.9
コミュニティファクトリーでのガイドを担当しております、高橋です。
今回は、コミュニティファクトリーで働く女性のインタービューをお届けします。
彼女の名前は、Kan Lim( カンリム) 。年齢は22歳。
コミュニティファクトリーの選別の工程で1年間働いている。
彼女は大人しい性格で、人前で話すのが少し苦手。
けれども、毎朝「おはよう」と笑顔で挨拶してくれる可愛い女の子。
<家族との幸せな時間を過ごせるようになった>
彼女は以前まで、日雇いで豆の収穫作業をしていました。
仕事場は家から約2時間かかる場所だったため、
家から1人離れ、畑に近い小さな小屋で生活をしていました。
家族もタイへ出稼ぎに行ってしまうことがあり、
一緒にいる時間も少なくとても寂しかったそうです。
しかし、コミュニティファクトリーで働くようになった現在は、
安定した収入を得られるようになり、
大好きな家族と一緒に生活できるようになりました。
また、5歳になる妹も学校へ通えるようになりました。
彼女自身はお金がなく小学校1年までしか学校へ行けませんでしたが、
今は毎日ファクトリーで行われている「識字教室」で勉強ができるようになり、
とても嬉しいと語ってくれました。
<彼女たちから教わった「幸せ」の意味>
私は、カンボジアに来てからもう4ヶ月が経とうとしています。
私は人見知りということもあり、はじめは彼女たちと
どのようにコミュニケーションを取れば良いのか難しく考えすぎてしまい、
仲良くなるのに少々時間がかかりました。
「カンボジア」、「貧困」、「子どもが売られる問題」の3つのキーワードは、
「自分とはかけ離れた存在、遠い国での出来事」そんな風に感じる人が
ほとんどだと思います。
しかし、ある女の子が私の指に手作りの指輪をはめてくれた事がきっかけで、
彼女たちと自然に溶け込めるようになりました。
私は彼女たちと生活していくうちに、
日本にいるような女の子たちとほとんど変わらないことに気がつきました。
休み時間になったら、お化粧をしたり、おしゃべりで盛り上がったりする。
ごく普通の毎日なのです。
そして、私はファクトリーで働く女性に
「あなたにとっての幸せとは何ですか?」
と尋ねてみました。
返ってきた答えは、
「家族と一緒の時間を過ごせていることです。
だから今、私は幸せです!」
私が驚いたのは、彼女たちは感謝の気持ちや自分にとっての幸せの価値観を
強く理解していることです。
日々の生活の当たり前を、彼女たちは心から幸せと思えているのです。
私は一番忘れてはいけない大事なことを日々彼女たちから
教わっているような気がしました。
最後に、彼女から日本人の方々へ向けてメッセージです!
いつも私たちに親切にしてくれてありがとうございます。
私は日本人の皆さんが大好きです。
そして私たちは毎日一生懸命心を込めて商品を作っているので
皆さんに長く大切に使っていただけたらとても嬉しいです。
短期大学を2年間休学中。大学に入学したが、これでいいのか?と疑問を抱く。休学し、アメリカで1年間ボランティア活動に参加。そこで国際協力に興味を持つ。