カンボジア事業部の未来への一歩
date2015.7.29
皆さん、こんにちは!
4月よりカンボジア事業部でインターンをしている、高野です。
今回は、先日行われたワークショップについてご報告します。
ワークショップって何?
普段、オフィスで働いているスタッフとショップスタッフはなかなか顔を合わす機会がないので、
仕事に関する意見交換をすることがあまりありません。そこで、日本人スタッフ、カンボジア人スタッフ、ショップスタッフが集まり、
皆で意見交換ができる機会を今回はつくりました。
受け身型ではなく、参加型のワークショップ
今回ワークショップを開催した目的は、主に2つあります。
1つ目は「スタッフの不安や質問を、皆で理解し、解決に繋げること」
2つ目は「スタッフが、かものはしプロジェクトの主な戦略の理解を深めること」
第1部では、代表の青木がプレゼンテーションを行い、新しい方針や将来への展望、今後のスケジュールについて話しました。
プレゼンテーションを行う青木。聞く側のスタッフの表情も真剣そのもの。
第2部では、日本人スタッフの亀山によるワークショップが開催されました。
英語で説明する亀山(右)と、英語が得意ではないスタッフのためにクメール語に通訳するオフィススタッフのVuthik(ブッティ)(左)。
まずは全員が8つのグループに分かれ、それぞれがグループの名前とポーズを決めて皆の前で発表。個性的なグループの名前もあれば、不思議なポーズもあったりと、ワークショップ開始早々から笑顔が溢れていました。
チームポーズとしてネズミを採用したRabbit(ラビット)チーム。カンボジア人の笑顔はいつも底抜けに明るくて大好きです。
そして、大きな模造紙がそれぞれのグループに配られ、Positive(良い点)/Negative(残念な点)/Unclear(よく分からない点)の3つのカテゴリごとに、かものはしの新しい方向性に対する率直な意見を付箋に書き出し、貼っていきます。
普段は明るくて面白いショップスタッフも、この日はみんな真剣な表情でアイディアを出し合っていました。
自分のグループ内で意見の出し合いが終わったら、隣のグループと合体。
合体したグループで、共通する意見ごとにグルーピングし、皆の前で
グループ内のPositive(良い点)/Negative(残念な点)/Unclear(よく分からない点)、
それぞれの意見を発表します。
ここでは皆、先程の笑顔からは打って変わって、
真剣な表情で他のグループの発表を聞いていました。
チームの代表として発表するオフィススタッフのSokserey(セレイ)。
ショップスタッフ、オフィスにいるスタッフ、
コミュニティファクトリー担当のスタッフといったように、
仕事が分業化されているため、毎日顔を合わすことが難しいです。普段は同じ場所で働くことのない相手が、
仕事に対してどのように感じているのか、仕事をしていく中で不安に思っていることが何なのか、全く分かりません。
「コミュニティファクトリーを辞めてしまう女性たちのことが気になる」
「ショップのシフト表が出されるのが遅い」
「何人かのオフィススタッフはミーティングがあったとしても時間通りに来ない」
「かものはしを、カンボジアでもっと有名なNGOにしたい!」
「オフィススタッフとショップのスタッフが、より皆と協力していく体制にしたい!」
色々な意見が集まりました。
ワークショップを通じて、そういったお互いの気持ちを共有することができたので、
相手も自分と同じ不安や希望を抱えていたことを知ることができました。
そのため、以前に比べてスタッフの関係性がより深まったように感じました。
そして、カンボジア人スタッフが自分たちの普段の仕事の内容や取り組み方に対して、このように真摯に向き合っていることは、これからのカンボジア事業部でとても重要な意味を持ちます。なぜなら、現在のカンボジア事業部は日本人スタッフとカンボジア人スタッフが共同で行っていますが、近い将来は「カンボジア人スタッフを主体に事業を進めていく」という目標があるからです。「あれをやってみたい」「ここをこうしたら、もっと改善するのではないか」私がインターンとしてやってきた4月と比較してみても、今では自分たちから積極的にそういった意見が飛び交うようになっていると感じています。カンボジア事業部が独り立ちする手助けを、私も少しでも出来るように、これからもカンボジア人スタッフと積極的に意見の交換を行っていきたいと思います。
ポーズ1つ決めるのにも、それぞれに個性があって本当に面白いです。
途上国の女性・子どもへの教育支援に関心があり、かものはしでのインターンを決意。大学3年次を休学し、現在はカンボジア事業部の広報・マーケティングを担当している。