日本・イギリス・インドのコラボレーションで「子どもが売られる問題」に挑む
date2013.12.30
かものはしは、Dasra(ダスラ)というインドの団体と、
Hummingbird(ハミングバード)というイギリスの財団と協力して
新プロジェクトを立ち上げた。
その活動方法とは、この問題の解決に向けて
共同で5000万円の資金を調達し、
大きなインパクトを与えられそうな一つの団体を選出して、
資金の支援及び活動へのアドバイスを行うというものだ。
コラボレーションをするインド、イギリスの団体とは?
ダスラはこれまでインドのNGOや社会起業家を多く支援してきた実績がある。
成長性が高い組織を発掘し、資金・戦略・人材など様々な支援を組み合せて、
高い成長を促している。
また、インドを中心とした富裕層に広いネットワークを有している。
ハミングバード財団はイギリスの財団。
マティアス家が資金を拠出し運営しており、
人身売買の被害を防ぐことに強い情熱を持っている。
またイギリスの富裕層にネットワークを有する。
そしてかものはしは、子どもが売られる問題について、
11年間活動してきた専門性を活かして、この企画に貢献をする。
それぞれの団体の専門分野を活かせるプロジェクトになっている。
<プロジェクトの概要>
・ 人身売買問題の解決に関心がある財団や個人を10名集める。
・ それぞれが、約500万円(300万Rs)ずつ拠出し、合計で5000万円となる。
・ 資金を拠出した10名で有望な団体を1団体選び、共同で支援をする。
・ 具体的には3年間の継続的な資金支援及び戦略面のアドバイスを行う。
・ これらの企画を運営するために、かものはしとハミングバードが資金を提供し、
ダスラが事務局業務を担う。
日本・イギリス・インドと国境をまたぎ、
組織の文化が異なる中での恊働は困難を極めたが、
この秋には、もっとも有望な3団体の選出と調査レポートの作成を
終えることができた。
調査レポートは、ダスラの専門性を反映し、
どのような団体がこの問題を解決するために活動しているのか、
どのような活動が問題解決に大きく寄与するのか
ということを重視して記されている。
14年1月には、資金を拠出する財団・個人が集まり、
実際に支援をする1団体を選定する予定だ。
かものはし共同代表の一人。東京大学在学中に、かものはしプロジェクトを村田、青木と共に設立。2013年6月より本格的にインドのムンバイに移住し、駐在中。