ウーマン・オブ・ザ・イヤー2019「世界の子供を守る賞」を受賞!
date2018.12.3
こんにちは!
いつもかものはしプロジェクトを応援いただきありがとうございます。
この度、かものはしプロジェクト共同代表の村田が、日経WOMAN ウーマン・オブ・ザ・イヤー2019にて、「世界の子供を守る賞」を受賞いたしました!
ウーマン・オブ・ザ・イヤー2006 リーダーシップ部門を史上最年少で受賞させていただいており、今回は二度目の受賞となります。
「子どもが売られない世界をつくりたい」という想いに向き合い続け、カンボジアで様々な困難を乗り越え取り組んできました。
様々な人たちの努力により、カンボジアでは、子どもが売られる問題が大幅に改善しました。
現在もインドでそのミッションを達成するために活動し続けていることを評価いただき、この度の受賞となりました。
ミッションにこだわったカンボジア事業
かものはしプロジェクトのこれまでの道は、平たんではありませんでした。
村田は、大学2年の時に、子どもが売られる問題に衝撃を受け、この問題をなんとか解決したいと思い、共同代表の本木と、理事の青木と3人で、2002年かものはしプロジェクトを立ち上げました。
カンボジアで最初はじめた事業はIT事業でしたが、やってみると実際のところ、被害者は農村部の貧困家庭の出身者が多く、IT事業では助けることができないことがわかりました。
本当の目的が達成されないもやもやを抱えた村田は、現場からの要望を受け、農村での事業開始を提案しましたが、軌道に乗り始めたIT事業を辞め、農村での事業を開始するという組織の決断に至るには、議論、葛藤がありました。
自分のミッションは、そしてかものはしのミッションは「子どもが売られない世界をつくること」。
村田は、その想いを仲間たちに何とか理解してもらい、農村でのコミュニティファクトリー事業をはじめ、貧しさから子どもが出稼ぎに行く過程で売られてしまうことを防ぐことを目指しました。
2009年には警察支援を開始し、買う側を減らす取り組みにも着手しました。
子どもが売られない世界をつくるというミッションのために試行錯誤をし続けました。
そのミッション達成に効果的な事業ができているのか。つねにミッションに立ち返るようにしています。
そして、カンボジアでは問題が改善したと判断し、2018年3月、16年にわたるカンボジアでの活動をを終了しました(※現在カンボジア事業部はNPO法人SUSUとして、独自のミッションのもと、活動を続けています)。
思い入れのあるカンボジアから離れることは、村田にとっても、かものはしプロジェクト全体としても、寂しさの伴うものでした。
しかしミッションに立ち返り、今はインドでの活動に注力しています。
インドでも「子どもが売られない世界」をつくるために
インドは、性的目的での子どもの人身売買被害者が世界最大だと言われています。
問題解決の難しい点として、広大なインドは州の自治が強く、州をまたいで売られる女の子たちが多いということです。
そのため、女の子を売った加害者が有罪にならないばかりか、逮捕することも難しい状況があります。
そこで、インドでミッションを達成するためには、法制度や行政に働きかけ、パートナーシップを活かして子どもが売られない社会の仕組み作ることが必要と考えて活動しています。
インドには、熱意があり優秀なNGO団体や個人がいます。かものはしはその人たちとパートナーシップを組んで、現地の課題解決に取り組んでいます。
仕組みづくりと同時に、被害者を支援することも事業の大きな軸です。
被害者が自分の被害経験を乗り越え、さらには自分のような被害者を出さない仕組みづくりや、被害者支援のためのリーダーになるためのプログラムも実施しています。
2022年にインドでの問題の大幅な改善を目指し、かものはしは地道に活動を続けていきたいと思っています。
「子どもが売られない世界をつくる」ために柔軟でいられる理由
かものはしプロジェクトがミッションにこだわり続けられること。
そしてそれが評価され、村田がこの度、「世界の子供を守る賞」をウーマン・オブ・ザ・イヤー2019で受賞できたこと。
その背景には、村田の強い思いだけでなく、何より多くのみなさまの支えがありました。
様々な局面で、貴重なアドバイスをくださったり、支えて下さったみなさまがいらっしゃいました。
またかものはしプロジェクトは、サポーター会員という、多くの個人のみなさまに支えらています。
2018年8月現在、サポーター会員は8000人を超え、全国からの応援をいただいています。
ミッションに共感してくださり、そのためには事業の変更に理解を示してくださる。
そんなサポーターのみなさまのおかげで、事業の枠にしばられずに、ミッションのために必要なものは何かを追求することができています。
インドでも「子どもが売られない世界をつくる」。
その思いを、サポーター会員のみなさまと共有しながら、かものはしプロジェクトは活動を続けてまいります!
今後とも、かものはしのご支援をどうぞよろしくお願いいたします。
~共同代表 村田からのメッセージ~
いつもかものはしプロジェクトを応援いただきありがとうございます。
この度、日経WOMANウーマン・オブ・ザ・イヤー2019で「世界の子供を守る賞」をいただきました。
女性の代表ということで私が賞をいただいたのですが、この賞は、私個人に対してではなく、かものはしプロジェクトというチームの取り組みや努力を評価いただいたものだと考えています。
そしてその取り組みや努力を支えてくださったのは、他でもない、サポーターの皆様や、活動を支えてくださっている多くの方々からのご支援だと思っています。
これまで 活動を支えてくださり、本当にありがとうございます。
かものはしプロジェクトの挑戦はまだ続いています。「子どもが売られない世界をつくる」ために、引き続き応援いただけますと幸いです!
※日経WOMAN 1月号(12月7日発売)に村田のインタビューが掲載されております。村田らしい働き方やリーダーシップについても語られておりますので、よろしければご覧くださいませ。
※村田への講演依頼につきましては、こちらをご確認ください。