2018年度事業報告会を開催しました!
date2018.12.6
日頃より温かなご支援をありがとうございます。
2018年度の事業報告会を担当しましたかものはしプロジェクトインターンの加藤です。
2018年10月14日、一年に一度、お世話になっているみなさまをお招きして事業報告会を実施しました。
当日は100名近くの方々にお越し頂きました。
参加いただきました皆さま、ありがとうございました。
今回お越しいただいた皆さまに感謝の気持ちを込めるとともに、
お越しいただくことができなかった方へ当日の内容をお知らせしたく
2018年度事業報告会の様子をお届けしたいと思います。
2018年度事業報告会の構成
1 創業者3人のカンボジア自立を振り返るパネルトーク
2 新法人SUSU代表青木によるこれからのカンボジアでの挑戦プレゼン
3 インド事業部によるパネルトーク
1 創業者3人のカンボジア自立を振り返るパネルトーク
かものはし創業者である村田・本木・青木の3名と外部のファシリテーターの方をお迎えしてカンボジア事業自立に対する思いを語りました。
16年間カンボジアで活動する中での困難や、多くの悩みがあったことが赤裸々に語られました。その上で、カンボジア事業が自立したことに対する感謝や誇り、ワクワクした気持ちなどが共有されました。
その中で、私の印象に残った三人の発言を紹介します。
村田:
「2008年8月に現在のコミュニティファクトリーがオープンしこの10年間で働いている女性たちの変化を強く感じました。
今年の7月にコミュニティファクトリーを訪れたとき、働いている女性が、生活に余裕ができ、とてもたくましくなったと感じました。
本当にたくさんの人に支えていただきました。ありがとうございました。」
本木:
「カンボジアでの活動では、日々の充実感はありましたが、にがにがしい気持ちをたくさん味わいました。
「子どもが売られない問題」が大幅に改善したため、かものはしとしてカンボジア事業の終了を決めました。しかし、たくさんの人に支援して頂き、なんとか軌道に乗った事業を終了して良いのか、地域社会に迷惑ではないのかと悩みました。そんな中で青木が自立を決め、そのために2015年から助走してきました。
いろんな人の汗、思いがある事業が花開き、飛び立とうとしていることを誇りに感じています。」
青木:
「15年間活動を続けると、社会は変わるんだと体感し、カンボジアで悪戦苦闘しながら活動したことに、強く縁を感じています。
独立を決めるまで、周りにサポートしてもらったり、家族と話したり、自分の人生を振り返る中で、人の人生がワクワクしている状態を見たいと強く思いました。」
2 新法人SUSU これからのカンボジア挑戦
新法人SUSU代表の青木より、カンボジア事業自立とこれからのカンボジアの活動についてお話させて頂きました。
(自立についてはブログ「カンボジア事業における大きな決断」をお読みください)
カンボジア事業自立にあたっての苦悩や感謝の思いが、改めて語られた上で今後の事業に対する思いや意気込みが語られました。
その中で、私の印象に残った青木の発言を紹介します。
「自分自身の内面の変化で印象に残っているものは、独立をする時でした。
カンボジア事業の独立により、自分が大きくかものはしに支えられていたことに気づきました。
現在はコミュニティーファクトリー経営に加えて「ライフスキル教育」を行っています。「頑張る」ということを普通にしてきた日本人の自分ですが、カンボジアで活動する中で、「頑張れる」は環境が与えてくれた「技術」であり、当たり前に誰にでもあるものではないと気づかされたことが「ライフスキル教育」のはじまりです。
ものづくりを通じたひとづくり」という新たなミッションを達成するために引き続きカンボジアで活動に取り組んでいきます。」
3 インド事業部によるパネルトーク
共同代表兼インド事業部マネージャーの本木、インド事業部シニアプログラムマネージャーの清水の2名と外部のファシリテーターの方をお迎えしてインド事業に対する思いを語りました。
インドで活動する中での困難やカンボジア事業との差異、多くの悩みが語られました。その上で、インド事業の着実な成果の中で感じる喜びや、サバイバー(人身売買の被害を乗り越えた人)と対話することで得られた気づきなどが語られました。
清水:
「事業報告会前にウエストベンガルのサバイバーリーダーのグループ「ウッタン」のメンバーからお祭りの伝統衣装に身を包んだ美しい姿の写真が送られてきました。
彼女たちは「被害者」としての自分を乗り越えた「優しい強さ」を持っています。
写真を見て、ここまでやってこれて本当に良かったと感じました。
インドの問題解決のために引き続きみなさんにお力をお貸しいただきたいです。
それがサバイバーの彼女たちの力になり、社会の元気になると思います。」
本木:
「複雑かつ難易度の高い事業の中で、インドのスタッフの質の高さも要求され、ロジカルだけでは解決できない、多くの人の関わりやパートナー団体との人間的な側面などの課題もあります。
そんな仕事をする中で自分自身、サバイバーのリアルな意見を聞いてハッと原点に戻ることがあります。それは政府の人も同じで、実際に問題に触れることで多くの人が自分事になり、物事が進むと感じました。
インド事業は暗中模索のような感覚がずっと続く中で、みなさんがこの話を聞いて行動につなげてくれると自分たちにとって勇気になります。」
最後に、今回事業報告会にお越しくださった方々をはじめ、
日頃よりかものはしプロジェクトを支えてくださる
正会員・サポーター会員の皆さま、
ご寄付いただいた個人の方・法人会員の皆さま、
カモカフェ・ゆるかも・ゆるかも関西・ボランティアなど様々なかたちでサポートしてくださる皆さまに
改めて感謝の気持ちをお伝えさせて頂きます。
今日まで、たくさんの皆さまのご支援・ご協力を力に、
「子どもが売られない世界を作る」ため、スタッフ一同活動を続けることができました。
かものはしプロジェクトの活動を温かく応援して頂きまして、
本当にありがとうございます!
これから、皆さまのお力を借りながら、
「子どもが売られない世界を作る」ため、活動を続けて参ります。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
今後ともかものはしプロジェクトをよろしくお願いします!