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「ソーシャルコミュニケーション部」に込められた想い〜インタビューから知る、部署名変更の背景とかものはしのこれから〜

date2021.6.22

みなさまこんにちは。いつもかものはしを応援していただきありがとうございます。

かものはしプロジェクトインターンの杉山です。

かものはしには経営企画管理部・日本事業部・インド事業部・広報・ファンドレイジング部の4つの部署があり、それぞれの部署がそれぞれの役割を担って日々活動に励んでいます。

その中の「広報・ファンドレイジング部」がこの度、「ソーシャルコミュニケーション部」に部署名を変更したことをご報告させていただきます。

そこで、「ソーシャルコミュニケーション部」の部署名変更に関して、中心になって進めてくださった小畠さんと樋山さんに、今回の変更に至るまでの経緯や、どのような想いが込められているのかなど、詳しくインタビューしてきました!


ソーシャルコミュニケーション部のメンバー。左から二番目が小畠、一番右が樋山

ーまず、ソーシャルコミュニケーション部に部署名を変更した背景や理由を教えてください。

小畠・樋山:もともと広報・ファンドレイジング部では、「広報、資金調達、啓発、会員さんとのコミュニケーション」など幅広く業務を行っていたものの、部署名が「広報・ファンドレイジング」という機能的な名前に限定されていたため、以前から違和感がありました。

3年前にサポーター会員が1万人を超えたこと、ミッション変更や新事業に関して団体内で本格的に話し始めたことが大きなきっかけとなり、「かものはしを応援くださっている方々とより積極的にコミュニケーションをとっていく必要」を感じるようになりました。

それまでは講演会、総会や事業報告会など、顔を合わせてのコミュニケーション、お互いに「手触り感」を感じられた部分が多かったと思うのですが、支援者の数が増えれば増えるほど「双方でのコミュニケーション」が薄れ、かものはしに関わる皆さまがどういう方で、どんな思いで関わって下さっているのかを把握することは困難になりました。

それなら、方向性を変えて、私たちからもっと積極的に会いに行くのはどうだろうか?そう考えるように変わりました。新事業やミッション変更についても「どう思うか?」をこちらから直接聞いてみようと。そして、実験的に始めたのが「かものはしダイアログ」でした。

(ダイアログの詳細はこちらからご覧いただけます)


2020年1月のかものはしダイアログ。コロナ前はオフィスでも実施していました。

数々の対話を進めるなかで、分かってきたことは、かものはしに関わってくださる方は、驚くほどに素敵な人ばかり!ということです。

「寄付をする。応援する。そして、かものはしは問題解決をする。で終わり」の関係ではない、ともに「社会を作っていく存在」として、対等な関係性のなかで、新しいことをできないだろうか?ということをずっと考えています。

それを本格的にやっていきたい、という意思表示も兼ねてこの度は「ソーシャルコミュニケーション部」に部署名を変更しました。

ーではなぜ、「ソーシャルコミュニケーション部」という名前にしたのですか?

小畠ただ単に「コミュニケーションを取る」ということだけじゃなく、あまねく色んな人とコミュニケーションを取りたいと思っているため、「ソーシャル」というのを頭に付けました。そして今まであまり強化してこなかったコミュニケーションを強化していきたいと思ったので、「コミュニケーション」という言葉を思い切って軸に置きました。

また、私がかものはしに入ってから変わらない夢があるんですけど、かものはしの会員になってくださっているサポーターさん全員と話したい!という夢です。

たくさんあるNPOの中でかものはしと出会い、会員にまでなってくださるってとてもありがたいし、素晴らしいご縁だと思っていて、そんな会員の方々と「なぜかものはしの会員になってくださったのか」とか「なぜ応援を続けてくださっているのか」等を直接全員の方とお話したいなと思っています。その夢をいつか実現するぞ!という思いも強くあります。


お一人お一人との対話から、毎回エネルギーと活動へのヒントをいただきます。

 

ー「ソーシャル」と聞くと、これまでのようなサポーター会員のみなさまや、かものはしを応援してくださる方々よりも、もっと大きなものを相手にするイメージがあるのですが、コミュニケーションを取っていく相手に変化はありますか?

小畠:非常によい質問ですね。(笑)

私たちはサポーターさんや、かものはしを応援してくださっている方一人一人が「社会」を作っていると思っています。

「市民社会」という言葉、実は私はそんなに馴染みがなかったのですが、よくNPOでは「市民社会」っていう言葉が出てくるんですよね。社会にいる人がそれまで知らなかった「社会問題」を「知る」だけで、その時点から「解決」に向かうと私は強く信じています。

社会問題は「他人事」じゃなくて実は「自分とつながっていること」なんですが、自分と違う「遠いこと」と感じることが大半であり、それは普通の感覚なんだと思います。でも、「社会」は遠いものでなくて、社会をつくっているのは「自分」なんだ、と気付けると、その後のアクションって大きく変わってくると思うんです。

 

樋山:共同創業者の村田が大事にしている「普通の人が社会を変える」という言葉が好きなのですが、今もそれを思い出しました。私も普通の人間ですし、かものはしにいる人間はサポーターさんと何ら変わらない「一般市民」です。サポーターの方から「自分は無力なので」とか「現場に行けなくて申し訳ない」というメッセージをいただくこともあるのですが、何も申し訳ないことはないですし、無力ということは決してないです。

かものはしダイアログで「寄付するって何だろう?」というテーマだったときに、参加者の方と「寄付するって社会に投資することだよね」、「社会問題に対してYES・NOの意思表示をすることだよね」という話をしましたが、本当にそうだと思います。

かものはしのスタッフではありますが、私も「社会を変える普通の人」なので、かものはしに関わる方々とお互いに「社会を良くしていこう、そして私たち自身も変化していこう」と高め合っていける関係でありたいなと思っています。


21年6月時点でサポーター会員は15000人に。これからもともに良い社会を作っていきましょう!

 

ーソーシャルコミュニケーション部では何を大切にし、どのような取り組みをしていきますか?

小畠:まさに今考え中です!というのも、ファンドレイジングに詳しい業界関係者の方や、会員さんとの対話で「自分たちは何を大切にしたいか」を考え、一緒に作っていきたいと思っているからです。

取り組みとしては、会員さんや応援してくださっている方ともっと対話の場を作り、さらに交流を深めていきたいと思っています。

 

ー今後サポーターさんとかものはしメンバーで交流できるイベントなどあれば教えてください!

小畠・樋山:2021年度は、「かものはしダイアログ」に加え、新しいイベントをたくさん企画していく予定です!この前は実験的にオンラインでの「お茶会」を企画し、トピックをあえて決めずに、参加者の方々で自由に交流をする会にトライしてみました。かものはしに関わる方同士でコミュニケーションが取れる場、一つのトピックを連続的にゼミのような形式で掘り下げて深めていくような場、出会った人が自分たちで企画をして新しいことを生み出していけるようなプラットフォーム作りなど、現在、新しいことをチームで悩みながら企画・準備中ですので、正式にご案内させていただく日まで楽しみにお待ちいただければ嬉しいです!


かものはしお茶会。好きな飲み物を片手に、グループに分かれて自由に話をしました。

 

最後に

今回このインタビューを通して、スタッフの方々の部署名変更に込められた様々な想いが伝わってきました。

私は最初この活動ブログを書くにあたって、なぜ部署名を変更するだけでブログを書くのだろうと正直思っていました。

しかし、スタッフの方々の「もっとたくさんの人とコミュニケーションを取っていきたい、新しい関係性を作りたい」などといった熱い想いを知り、これはみなさまに伝えなければならない!という使命感を覚えたのと同時に、自分がこのブログ作成に携われることがとても嬉しかったです。

みなさまに少しでもかものはしスタッフの想いが伝わり、これからも応援したいと思っていただけるようなブログとなっていたら幸いです。

これからもかものはしプロジェクトをよろしくお願いいたします。

最後までお読みいただきありがとうございました。

(インターン杉山)

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