かものはしプロジェクト2016年総会報告
date2016.7.27
いつもあたたかいご支援ありがとうございます。
初めまして。4月からかものはしプロジェクトのインターンシップに参加している望月です。
2016年6月29日
かものはしプロジェクト2016年総会が行われました。
今回の総会は、2015年度の事業成果報告、議案決議を行うと共に、
日頃からかものはしを支えてくださる支援者の方々への
感謝の気持ちを示すことを目的とし、開催しました。
※当日は共同代表本木と、広報・ファンドレイジングスタッフの後藤により進行されました
当日は110名以上の方々にお集まりいただきました。
今回来られなかった方に当日の様子をお知らせすると共に
お越しいただいた方への感謝の気持ちを込めて
総会の内容をお届けしたいと思います。
子どもが売られない世界はつくれる
代表の村田から、カンボジアでは現在子どもが売られなくなっている状態が続いていることと
未だに多数の子どもが被害にあっているインドでは
加害者を裁く法律も不安定なため、問題が複雑なことが語られました。
「何のためにはじめたのか」
さらに代表の村田からは改めて、
かものはしが大切にしているミッションについて語られました。
児童売春の被害は子どもの心と身体を酷く傷つけるため
最も優先順位をつけて取り組むべきと考えたことが報告されました。
カンボジア事業「2つの決断」
共同代表青木から2つの大きな決断をしたことが報告されました。
①2017年度末をもって、かものはしプロジェクトとしてカンボジア支援を終了すること
②それ以降はかものはしプロジェクトから独立し
新たな団体として新しいミッションのもと活動を続けること
2つの決断に至った背景は、青木自身がブログ「カンボジア事業における大きな決断」に
まとめていますので、ご覧ください!
被害者の権利と正義を取り戻す仕組みづくり
インド事業の2015年度の報告は
シニアプロジェクトマネージャーの清水から発表されました。
冒頭は、加害者と1年半近く裁判で戦ってきた
サバイバーの女の子のストーリーから始まりました。
自分が売られた土地、ムンバイで、苦痛な気持ちを抱えながら
最後まで証言台に立った女の子の勇気ある姿が語られました。
さらに、インドでの問題解決の取り組みとして
1、子どもが売られない社会の仕組み(捜査・裁判など)をつくる
2、一人ひとりの被害者の心の回復を支援する
ことをお伝えしました。
2015年の成果としては
・サバイバーへの心の回復支援や裁判支援が実施できたこと
・心の回復を支援するモデルの効果測定が実施できたこと
・現地の政府関係者やNGOの方々との連携を構築できたこと
・インドで新しい法律を作ろうという動きが始まっていること
などが話されました。
清水からの発表の後
参加者のみなさまがこの内容をどのように感じられたのか
少しご自身を整理する時間をとりました。
その後、たくさんの方が話を聴いた率直な感想を共有してくださいました。
どのような指標で問題が解決したと判断できるのか?
何が最も問題解決に重要なのか?など、多くの質問も挙がり、
みなさま非常に熱心に耳を傾けてくださいました。
通常総会
第12回通常総会では、議案決議が行われました。
議案内容は以下の三点です。
①2015年度事業報告および決算の件
②定款変更の件
③役員新任・再任の承認に関する件
これらの議案は38名の皆さまの表決によって
議決されることとなりました。
お礼の挨拶
最後に、今回総会にお越しくださった方々を始めとし
日頃からかものはしプロジェクトを支えてくださる
正会員・サポーター会員のみなさま
ご寄付いただいた個人の方・法人会員のみなさま
かもカフェ・ボランティア・様々なかたちでサポートしてくださるみなさま
ゆるかも・ゆるかも関西のみなさま
歴代職員・インターン生・運営スタッフのみなさまにお礼をお伝えしました。
いつも本当にありがとうございます。
今回初めて総会に参加してみて
かものはしプロジェクトは本当に多くの方々に支えられていることを実感しました。
「子どもが売られない世界」を作るための事業や、
そのために邁進するかものはしスタッフ、応援してくださるみなさま
そこにインターンシップという形で関われることを嬉しく思います。
大きな変化をもたらすことが出来るみなさまのご協力、これからも大切にしていきたいです。
みなさまの支えなくして、活動を前に進めていくことはできません。
これからも世界から子どもが売られる問題をなくすため
日々邁進していきますので引き続きかものはしプロジェクトと
独立するコミュニティファクトリーをよろしくお願いします。