【第1回】かものはしで働くスタッフ紹介〜広報・ファンドレイジング/カンボジア駐在員編〜
date2014.9.16
2014/9/21(日)
NPOで働く事に興味や関心のある皆さまに向けた、
かものはしキャリア説明会『かもキャリ』が開催されます。
かもキャリでは「かものはしで働くこと」が、
皆さんにとってどんな価値、可能性、大変さ、ワクワクがあるのか?ということを
実際に働くスタッフやアソシエイトを中心にお話させていただきます。
その一方で、NPO業界への転職に対して心配や不安を抱え
あと一歩が踏み出せない方も少なくないのではと思います。
そこで今回は、
「広報・ファンドレイジングマネジャー」
「カンボジア駐在員」
として働く2名のかものはしスタッフをご紹介いたします。
こちらの記事を通じて
少しでもかものはしで働く事へのイメージを持っていただければ、
そして説明会へ足を運ぶきっかけになることができればと思います。
まずはご自身の興味のある職種から、読み進めてください。
職種/担当者名
▼広報・ファンドレイジングマネジャー/小畠瑞代
▼カンボジア駐在員/亀山菜々子
広報・ファンドレイジングマネジャー 小畠瑞代
Q1.「子どもが売られない世界をつくる」ために、
現在かものはしではどんな役割を担われていますか?
日本で広報・ファンドレイジングを担当しています。
一言で言うと、皆さんに「子どもが売られる問題」を知ってもらい、
そして「かものはしの仲間」になってもらうための活動をしています。
以下で、具体的な業務内容をご説明いたします。
①広報
かものはしが年間150回以上実施している
講演会企画・運営のマネジメントをしています。
またマスコミ対応やWEB・SNSを通じて、
より多くの人に「子どもが売られる問題」や
かものはしの活動を知ってもらうことも仕事の一つです。
②ファンドレイジング
カンボジア・インドの活動のために非常に重要な
ファンドレイジング(資金調達)の役割も担っています。
しかしいわゆる「資金」だけじゃなく、
かものはし職員、インターン生、ボランティアの方々、
そしてご支援いただく皆さまなど
問題の解決を一緒に担ってくださる"仲間"を募るということも、
ファンドレイジングをする上で非常に重要です。
Q2.なぜ、かものはしに参画しようと思われたのですか?
原体験を教えてください。
大学生の頃、国際協力NGOでインターンをした経験から、
「いつかはNGOで働きたい!」という夢を持ちながらも、一般企業で働いていました。
企業での仕事はダイナミックでとても面白く、10年間楽しく働いていたのですが、
その反面、「やりたいことに挑戦せず、今いる環境に満足していいのだろうか。」
という思いも持ち続けていました。
そんな時に、あるきっかけでかものはしが採用活動をしていると知り、
詳しく調べていくととても面白い組織であることが分かったので、エントリーしました。
Q3.かものはしに参画されるまではどんなお仕事をされていたのですか?
これまでの経歴を教えて下さい。
新卒で入った企業ではまず、小売店舗のスーパーバイザーをしていました。
フランチャイズ店舗の運営・経営指導、新店舗開発がメインの業務だったので、
マーケティングや経営数値の知識と実践が身につきました。
その後、社長室で広報をしていました。
社長のすぐ近くで働いていたので、
経営者の観点、仕事の仕方、考え方など多くのことを、この時期に学びました。
そしてかものはしに入職する前は、マーケティングの営業をしていました。
色んな業界のマーケティングを学べる機会だったので、
今のかものはしの仕事にも非常に活きていると思います。
Q4.かものはしに転職をして「良かったこと」
そして「衝撃だったこと」を教えて下さい。
①良かったこと
「何のために働いているのか?」
という自問に対する問いが明確に出せるようになり、
また働くことの意義がよく分かるようになりました。
なぜならかものはしでは、
「自分のすることがどういう価値を生み出しているか」
「社会問題を解決するためのどの部分を担っているか」
ということが非常に分かりやすいからです。
また組織の仲が良く、代表含め皆で話す機会も多いため、
考えていることややりたいことを
議論し合って形にしていくことができ、それがとても面白いです。
②衝撃的だったこと
かものはしはミッションオリエンテッドな団体なので、
議論や考え方の中心に
「今やっていることは、問題解決につながっているか」
という問があります。
これにはとてもいい意味で衝撃を受けました。
※かものはしの主催するイベントにて講演をする小畠
Q5.仮にかものはしを卒業することになった後、
次はどんなキャリアを描いていますか?
今は考えていませんが、将来的にはビジネスセクターに戻ることも考えています。
かものはしで日々実行していることや、学んでいることは、
ソーシャルセクターに閉じたことではなく、
ビジネスセクターでも十分に活かせると思っています。
私の前任者の広報を担当していたスタッフも、今は企業で活躍しています。
Q6.エントリーを迷われている方々にメッセージをお願いします。
私は、新卒から入って10年間いた会社を辞めるとき、ものすごく勇気が要りました。
「新しい環境に馴染めるだろうか?」
「自分のスキルでNPOで働けるのだろうか?」
「お給料を含めた日々の生活はやっていけるだろうか?」
などなど、大量の悩みを抱えていました。
私はここで挑戦しないと後悔するという思いで、とりあえず一歩を踏み出しましたが、
抱えていた悩みは動いている間になくなりました。
かものはしの職員の中にも、同じ悩みを抱えた経験がある人は少なくありません。
少しでも興味をお持ちであれば、
説明会にお越しいただき、職員と話をしてみることをおすすめします!
9/21(日)「かもキャリ」お申し込みはこちら
カンボジア駐在員 亀山菜々子
Q1.「子どもが売られない世界をつくる」ために、
現在かものはしでどんな役割を担われていますか?
カンボジアのコミュニティファクトリーで働く女性たちの
ケアとエンパワメントを担当しています。
そのためチームメンバーと協力して働くこと、ルールを守ること、
体調管理をすること、生産目標を達成するために集中して取り組むことなど、
コミュニティファクトリーに通う中で登場するあらゆる場が、
彼女たちの生る力を伸ばすチャンスになるよう、
現地のスタッフと共にどのようなケアやトレー二ングを行うか、
設計・実行・評価をしながら進めています。
具体的には、
女性たちが問題に直面した時に
カウンセリング行い、問題解決のサポートをすること、
コミュニティファクトリーでの識字教室、
他団体を招いてのトレーニングの実施、等があります。
またそうしたプロジェクトを実施するサイクルをしっかり回していくことができるよう、
現地スタッフのキャパシティ・ビルディングにも取り組んでいます。
Q2.なぜ、かものはしに参画しようと思われたのですか?
原体験を教えてください。
高校生の時に直面した一人の人間の死、
これが私に命の重みについて深く考えさせることになりました。
そこから"貧困"や"紛争"など、
社会の仕組みが少しでも良くなっていたら亡くならずにすむ命があったのではないか、
同時に社会が少しでも良くなることに貢献できたらと思ったのが始まりです。
また大学で勉強を進めるうちに
「持続可能なシステムとはなんだろう?」
というテーマがぽっとうかんでいました。
ボランティアのみではない、
サステナブルなやり方で社会問題を解決する方法とは何か、ということです。
その中でソーシャルビジネスを知り、かものはしプロジェクトに出会いました。
面白い団体だな、と思い、
まずは組織に入ってみようとインターンという形で関わりだしたのが最初です。
Q3.かものはしに参画されるまではどんなお仕事をされていたのですか?
これまでの経歴を教えて下さい。
実はかものはしでインターンをかれこれ4年ほどやり、
カンボジア現地の職員となったので、
かものはし以外での仕事はあまり経験ありません。
始めはインターン生として、日本事業部で講演会等のサポートをしていましたが、
担当している「子どもが売られてしまう問題」をあまり深く知らないことに気がつき、
団体の戦略を立てるための調査チームに移りました。
※かものはしインターン時に同行した、インド調査時の写真
その時期に、もっと「子どもが売られる問題」を深く勉強しようと大学院に進学しました。
論文をかく傍ら、かものはしのリサーチアシスタントとしてカンボジアにも足を運びました。
そこで今担当するコミュニティファクトリーのプロジェクトに一度はどっぷり関わりたいと、
大学院卒業後、現地に就職したという流れです。
‥と、ほとんどかものはしづくしですが、
一度かものはしの外に出て視野を広げたほうが良いと、
外資系コンサルティングで仕事をされていた方々が立ち上げたNPOの下で
現地駐在前に5ヶ月ほど修行を積みました。
Q4.かものはしに転職をして「良かったこと」
そして「衝撃だったこと」を教えて下さい。
転職はしていないのですが、
これだけの会員の方々がサポートしてくださっているということは
やはりものすごい強みであり、
またそんな組織をまわす様々な制度やシステムがぐんぐん整っていて、
かものはしは絶えず多くの人に支えられながら成長していることを感じます。
2008年にインターンで入ってから、
2014年までに本当にいろいろなことが進んでいると思います。
また、ここで働くスタッフ・インターン・プロボノチーム・ボランティア...
この組織に関わってくださる人の多様性・ユニークさはいつも良い刺激です。
この組織のミッションに共感してくださった沢山の方が様々な形で支えてくださっていて、
想いが人を動かす力のすごさをいつも感じています。
Q5.仮にかものはしを卒業することになった後、
次はどんなキャリアを描いていますか?
もう少しマクロな視点で、
こうした社会の問題に関われる仕事に就くことができたらと思っています。
現場に近いところにいると目の前に問題は沢山あるし、
それらの問題解決にもやりがいを感じるので、確かに大変刺激的です。
しかしそれをさらにスケールアウトするにはどうするべきか、
どんなソーシャルインパクトを生み出すことができるのか、
あるいはどんな政策が有効なのか、など、
今の経験を活かし、もう少し上の視点から物事を考え、
バリューを出せたらと思っています。
Q6.エントリーを迷われている方々にメッセージをお願いします。
カンボジアには道なき道を歩んでいる方が沢山いらっしゃいます。
日本にいると、仕事との関わり方、やり方が当然のように存在し、
それが日本クオリティとも呼ばれる質を生み出している可能性もあると思いますが、
それにとらわれる必要はないのかなと思います。
そんなに整っていなくても、物事は進むし、
何事も捉え方次第だな、とカンボジアに来て強く思っています。
自分が納得いくこと、一番わくわくすることに正直になること、
そうすることで一番自分のバリューがでると信じています。
かものはしで働くことを、考えているあなたへ
いかがでしたか?
今回の記事が、少しでも皆さまの参考になることができれば幸いです。
「かものはしで働く」ことをより詳しく知りたい!
現役スタッフと直接話をしてみたい!
今ある不安や疑問を解消したい!
そんな想いを持つ方々には、
9/21(日)開催の『かもキャリ』にお越しいただくことを、
強くオススメしたします!
まずは"キッカケづくり"
そんな小さな一歩から踏み出してみませんか?
皆さまにお会いできることを、
かものはしスタッフ一同お待ちしております!!