【第2回】かものはしで働くスタッフ紹介〜経営企画・管理マネジャー/カンボジア駐在員編〜
date2014.10.23
2015/10/17(土)
NPOで働く事に興味や関心のある皆さまに向けた、
かものはしキャリア説明会『かもキャリ』が開催されます。
かもキャリでは「かものはしで働くこと」が、
皆さんにとってどんな価値、可能性、大変さ、ワクワクがあるのか?ということを
実際に働くスタッフやアソシエイトを中心にお話させていただきます。
その一方で、NPO業界への転職に対して心配や不安を抱え
あと一歩が踏み出せない方も少なくないのではと思います。
そこで今回は、
「経営企画・管理マネジャー」
「カンボジア駐在員」
として働く2名のかものはしスタッフをご紹介いたします。
こちらの記事を通じて
少しでもかものはしで働く事へのイメージを持っていただければ、
そして説明会へ足を運ぶきっかけになることができればと思います。
まずはご自身の興味のある職種から、読み進めてください。
職種/担当者名
▼経営企画・管理マネジャー/朝岡真央
▼カンボジア駐在員/横山優里
経営企画・管理マネジャー 朝岡真央
Q1.「子どもが売られない世界をつくる」ために、
現在かものはしでどんな役割を担われていますか?
経営企画・管理業務を担当しています。一言でいうなら、団体および日本事務所のバックオフィス業務全般です。そして私のミッションは、現地での事業活動を拡大させるため、手元にある資源(お金・人・時間)を、最大限生かせる組織基盤をつくることです。
かものはしには、企業のように団体内に法務室があるわけでもなければ、経理部や人事部があるわけでもありません。より多くのお金を現地に送り、問題解決のスピードを加速させるためには、数名のスタッフと1人のマネジャーという規模で、経営に係る企画・管理業務を担えるような体制づくりを推進していく必要があります。その中で法務、財務、労務、総務、そして駐在員事務所設立といった企画業務を行い、弁護士、公認会計士・税理士、社労士の先生と連携しながら事業を支える日々を送っています。
Q2.なぜ、かものはしに参画しようと思われたのですか?
原体験を教えてください。
前職はBtoBで中間素材を扱っていたこともあり、エンドユーザーの顔が見えにくかったため、付加価値製品を販売することが「社会をどれだけ豊かにしているのか」を肌で感じることが難しい環境でした。そのため、より直接的に社会とつながる仕事をしたいと思うようになりました。そんな中、「限られた人生の時間で、より良い社会をどれだけ後世に託せるか」それが私にとっての仕事をする上での原動力だということに気付き始めた時、たまたまかものはしプロジェクトと出会いました。
Q3.かものはしに参画されるまではどんなお仕事をされていたのですか?
これまでの経歴を教えて下さい。
5年強、素材を扱うメーカーに勤務し、営業企画を担っていました。具体的には、アジア・東南アジア地域のお客さまへの提案営業・輸出業務、協業候補先とのFeasibility Study支援、契約書作成、そしてJoint Venture設立に向けた事業企画等です。
Q4.かものはしに転職をして「良かったこと」
そして「衝撃だったこと」を教えて下さい。
①よかったこと
分かりやすい。つまり、「解決しなければならない一社会問題であるため、今している仕事の意味や目的を問う瞬間が一切ない。」ということです。また、ベンチャーの醍醐味として、自分が120%の仕事量を消化すると120%のスピードで組織が前進していることを体感できることが、大きなやりがいになっています。
②衝撃だったこと
前職が一部上場企業だったこともあり、組織を比較するといろんなことが整っておらず、唖然とすることがたくさんありました。今は開き直り、これらを1つ1つ整理・整備し、「団体のあるべき姿」をつくっていくことが私の重要なミッションだと感じています(笑)
※かものはしの「あるべき姿」をつくるため、日々ミーティングを重ね、問題点を洗い出してゆく
Q5.仮にかものはしを卒業することになった後、
次はどんなキャリアを描いていますか?
営利・非営利は問いませんが、同じように社会と直接つながり、資源と事業の好循環を生み出せる組織で働きたいと思います。前職、そしてかものはしで体得したことが求められ生きる組織で、自身も成長しながら事業拡大のための基盤強化に貢献していきたいと思います。
Q6.エントリーを迷われている方々にメッセージをお願いします。
私は営利企業からの転職者です。かものはしプロジェクトはNPOという法人格ですが、中身はベンチャー組織です。1つ大きな違いがあるとすれば、それは経営の意思決定の上位には必ず「ソーシャルインパクト」という指標がはいってくることです。そんなNPO経営と事業運営にご関心ある方は、「かもキャリ」へ参加、もしくは実際にエントリーしていただき、ゆっくりお話をできればと思います。お待ちしています!
8/29(土)かもキャリ参加申し込みはこちら
カンボジア駐在員 横山優里
※コミュニティファクトリー製品を販売するスタッフと一緒に(写真右が横山)
Q1.「子どもが売られない世界をつくる」ために、
現在かものはしでどんな役割を担われていますか?
私はカンボジアのコミュニティファクトリーで働く女性たちの生産する、い草商品の商品開発を担当しています。"作った商品を売って、しっかりと収益を出すこと"これは現在コミュニティファクトリーが目指している「運営の自立化」、そしてそこで働く女性たちを持続的にサポートするにあたり、重要なミッションだからです。
そのためには、より魅力的な商品を開発してお客さまに届けることが大前提にあります。「可哀想だから」「良いことをしている団体だから」ではなく、「あ!可愛い!」と思わず商品を手にとってしまうような商品を生み出すために、日々商品開発に取り組んでいます。
具体的には、
・マーケティングやお客さまへのヒアリング調査を通して、
既存商品の改善や新商品開発に向けた仮説設定
・生産スタッフや働く女性たちと協力しながら試作品の作成
・ショップスタッフと共に直営店でテスト販売を実施してお客さまの反応を確認
・そして仮説の検証
といった一連のサイクルを回しています。
Q2.なぜ、かものはしに参画しようと思われたのですか?
原体験を教えてください。
私の場合、「将来は国際協力の道に進みたい!」と感じた決定的な原体験は特にありませんでした。しかし、幼い頃からテレビや本を通して、自分が住む日本とは全く違う環境で暮らしている同世代の子どもたちの存在を知り、常に自分の関心事には国際協力がありました。また、学生時代は休みの度に東南アジアに行くほど東南アジアの人・雰囲気が大好きだったことから、大学卒業後に3年間勤めた一般企業を辞め、思いきって方向転換することを決意しました。
退職後、転職活動をしている過程でかものはしのことを知り、「面白い組織だな、私も関わってみたいな」と思い、当時募集していたアソシエイト(社会人インターン)に応募しました。その後、ご縁が重なって現在は正職員として働いています。
Q3.かものはしに参画されるまではどんなお仕事をされていたのですか?
これまでの経歴を教えて下さい。
大学卒業後、金属メーカーに就職し、自動車や家電に搭載される部品を製造する工場で生産管理をしていました。営業が受けた注文を納期通りにお客さまに届けられるよう月次の生産計画の立案と進捗管理をしたり、社外に複数ある外注先・関連工場への生産指示を出すなど、工場をマネジメントすることが主なお仕事でした。
前職では、工場で働く方、管理スタッフ、営業先の方など、様々な立場の方と関係構築を図り、同じ目標に向けて生産を進めるためのマネジメント力を学びました。また、海外営業にも携わらせてもらい、「どうすれば自分の担当製品を拡販できるか?」を考え、実際にお客さまを訪問しての提案営業も何度か経験しました。そんな具合に、現在担当している商品開発とはほど遠い世界にいました(笑)
Q4.かものはしに転職をして「良かったこと」
そして「衝撃だったこと」を教えて下さい。
①よかったこと
「私は何をしたいのか、どんなことにワクワクするのか」という問いに素直な気持ちでじっくり考える時間が増えました。日本にいると見えない社会の枠に囚われることで、シンプルだったはずの答えが複雑化してしまい、身動きができなくなることが多いと思います。しかし、私はカンボジアに来てから、良い意味で「自分志向」に物事を考えられるようになりました。それは一重に、仕事上の関係だけでなく、私の話に耳を傾けてくれるカンボジア事務所の仲間たち、そして同じカンボジアで働く、素敵な日本人の皆さんとの出会いのお陰だと感じています。
②衝撃だったこと
かものはしでは、「子どもが売られる問題を一緒に解決してくださる仲間を募りたい」という想いを講演会やイベントを通じてお伝えしていますが、カンボジアに来てから、それをより一層強く感じるようになりました。資金面でサポートくださる方はもちろん、私が担当している商品開発で困難にぶつかった時、また分からないことがあった時には、本当に沢山の方が支えてくださるからです。カンボジアで事業をする経営者の方、スカイプで打合せをしてくださるアドバイザーの方、「そのことなら彼/彼女に聞くといいよ」と紹介してくださる方など、組織の枠を越えた皆さんが、まるで自分事のように問題解決に向けて一緒に考え、そして繋がってくださいます。これは前職ではなかったことなので、良い意味でとても衝撃的でした。
※支援者さまのご寄付によって設立されたアートセンターマーケット新店舗のオープニングセレモニーにて
かものはしで働く中で本当に沢山の方々の温かさと支えを実感するように(写真一番右が横山)
Q5.仮にかものはしを卒業することになった後、
次はどんなキャリアを描いていますか?
かものはしに入職してまだ1年なので、今はまだ卒業は考えていませんが、次のキャリアではビジネスセクターに戻ることを漠然と考えています。前職では工場の最前線で現場マネジメントの仕事を、そして現在はコミュニティファクトリーのい草製品を世の中に発信する責務を担う商品開発部門での仕事をしていたりと、私は社会人になってからずっと、モノづくりの現場に携わっているためです。
前職で学んだことと、そして現在かものはしで日々学んでいることを活かして、日本、カンボジア、あるいは世界のどこかで、本当にいいモノをつくっている企業で働きたいと考えています。
Q6.エントリーを迷われている方々にメッセージをお願いします。
「10代は、迷わず進め。20代は、迷ったらキツイ方を選べ。30代は、迷ったら自分が正しいと思う道を選べ。」(本当は60代まであるのですが、割愛します)これは先日、私が尊敬する人生の先輩から言われた言葉です。一年半前、勤めていた会社を辞める決断をする時、私は本当に本当に悩みました。なぜなら、私が進みたいと思う道はなんとなく「キツイ」雰囲気が漂っていたからです。しかし、実際に足を踏み入れてみると、そうした不安は自然となくなりました。私はかものはしでの経験を通じて、「何事も自分の捉え方次第だな」と物事を楽観観できるようになり、そして、そんな風に自分の心の声に正直に生きている中で沢山の助けてくれる人・応援してくれる仲間と出会うことができたからです。
エントリーを迷われている皆さま、まずは「かもキャリ」に参加することから一歩踏み出してみてはいかがでしょうか?「キツイ」とイメージされている選択肢は、「実は意外と自分が一番ワクワクすることだった!」と気が付くきっかけになるかもしれません。
かものはしで働くことを、考えているあなたへ
いかがでしたか?
今回の記事が、少しでも皆さまの参考になることができれば幸いです。
「かものはしで働く」ことをより詳しく知りたい!
現役スタッフと直接話をしてみたい!
今ある不安や疑問を解消したい!
そんな想いを持つ方々には、
10/17(土)開催の『かもキャリ』にお越しいただくことを、
強くオススメしたします!
まずは"キッカケづくり"
そんな小さな一歩から踏み出してみませんか?
皆さまにお会いできることを、
かものはしスタッフ一同お待ちしております!!