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【第3回】かものはしで働くスタッフ紹介〜インド事業部編〜

date2014.11.4

2015/10/17(土)
NPOで働く事に興味や関心のある皆さまに向けた、
かものはしキャリア説明会『かもキャリ』が開催されます。
かもキャリでは「かものはしで働くこと」が、
皆さんにとってどんな価値、可能性、大変さ、ワクワクがあるのか?ということを
実際に働くスタッフやアソシエイトを中心にお話させていただきます。
その一方で、NPO業界への転職に対して心配や不安を抱え
あと一歩が踏み出せない方も少なくないのではと思います。
かものはしのスタッフ紹介第3回目は、
インド事業部特集と題し、インド事業部で働く2人のスタッフを紹介します。
こちらの記事を通じて
少しでもかものはしで働く事へのイメージを持っていただければ、
そして説明会へ足を運ぶきっかけになることができればと思います。
まずはご自身の興味のある職種から、読み進めてください。

職種/担当者名
▼共同代表/本木恵介
▼インド事業部シニアプログラムマネジャー/清水友美
20141104_japan_blog_shimizu_1.JPG
※インド現地パートナーと。右から本木、清水。

共同代表 本木恵介

Q1.「子どもが売られない世界をつくる」ために、
現在かものはしではどんな役割を担われていますか?

経営全体の状況を見ながら中長期的な方針を策定し、
その中で定義される必要な役割を果たしています。
現在では、主にインド事業を担当しています。
インドの問題状況の理解のためのリサーチ、現地NGOとのコミュニケーション、
必要な人材採用、資金調達
等幅広く関わっています。

Q2.なぜ、かものはしに参画しようと思われたのですか?
原体験を教えてください。

2002年、「ソーシャルアントレプレナー」(社会起業家)というコンセプトを
藤沢烈さんから初めて聞きました。
藤沢さんは、社会を変えていくためには経営を学ぶ必要があるということで
当時はマッキンゼーにて働いていた方です。
週末に、ソーシャルアントレプレナーを支援していく事業を始めようとされていました。
当時は国際協力に関心があるというよりは、そのコンセプトに惹かれ、
また藤沢さんと一緒に働きたいという気持ちが強かったです。
藤沢さんと関わる中で、村田と出会い、
一緒に事業をつくっていこうという流れになり、創業に参画しました。
その後、カンボジアやインドでの活動を通じて、子どもが売られる問題の深刻さを深く理解し、
また、被害者がvictim(被害者)からsurvivor(サバイバー)へと成長していくのを目の当たりにし、
彼女たちとともにこれ以上被害を生み出さないためにともに歩みたいと強く思うようになりました。
20141104_japan_blog_motoki_2.png
※かものはしプロジェクトでともに歩んできた共同代表の3人。左が本木。

Q3.かものはしで働いて「良かったこと」を教えて下さい。
・各業界のプロフェッショナルと共に仕事ができること
経営コンサルタント、コーチ、デザイナーなど様々なプロフェッショナルが事業を手伝ってくれます。
そうしたプロフェッショナルに学び成長することができたことはとても良かったです。
・ 自分のリーダーシップを磨くことができること
様々な問題にぶつかった際に、仲間とともにそれを乗り越える必要があります。
また、子どもが売られる問題は非常に深刻で、
そうした問題を目の当たりにしたときに心がとても動揺します。
そうした中で、自分の心のあり方を見つめ直し、リーダーシップを磨くことができたこと
はとても良かったです。

Q4.仮にかものはしを卒業することになった後、
次はどんなキャリアを描いていますか?

次のキャリアについては特に現状では考えていません。
現在取り組んでいる、インドの「子どもが売られる問題」の解決にめどがつくまでは、
いまの事業を責任もって遂行します。

めどがついた段階では、改めて自分の生き方を問い直そうと考えています。
漫然と理由もなく組織に残り続けるということは避けたいと思っています。
その上で、あえて、やりたいことがあるかと問われれば、
スポーツクラブの経営に関わりたいと思っています。
スポーツは人の気持ちを盛り上げ一つにすることができるので、
もっとスポーツやスポーツの応援が日常生活の中に浸透すると楽しいだろうなぁと思っているからです。
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※インド事業をより成長させるために現地NGOとミーティングを重ねる。

Q5.エントリーを迷われている方々にメッセージをお願いします。
かものはしプロジェクトは、2002年には「ソーシャルビジネス」としてスタートし、
IT事業やカンボジアにおける農村部でファクトリーを経営し、
子どもたちが売られることを防ぐための雇用創出を行ってきました。
インドにおいては、事業形態を転換し、現在はVenture philanthropyという、
ソーシャルセクターにおけるベンチャーキャピタルに近い事業形態にて展開しています。
日本及び海外にて資金を調達し、
「子どもが売られない社会をつくる」ための"Theory of Change"を策定し、
その戦略に基づき、最適な資金投入先を発掘・支援を行っています。

現在、インド事業は急拡大を続けており、事業実施体制の強化をすることに決定しました。
ともにインド事業を成長させ、「子どもが売られない社会」をつくりたいと思う仲間にぜひエントリーして頂きたいと思います。

インド事業部シニアプログラムマネジャー 清水友美

Q1.「子どもが売られない世界をつくる」ために、
現在かものはしでどんな役割を担われていますか?

私はインド事業部のシニアプログラムマネジャーとして働いています。
インドの全パートナー団体と事業を形成したり、事業進捗のモニタリングを行ったりしながら、
パートナー団体との関係構築を主に担っています。

現場の話を聞きながら本木が戦略を描き、その戦略を実現するための計画をふたりで練り、
お互い役割分担をしながら、パートナー団体にぶつけたり、温めたりしながら形にしていきます。
また、イギリスやシンガポール、アメリカ、カナダへ出張し、
この問題に取り組んでいる海外のドナーの方々と会い、
私たちのパートナー団体の素晴らしさや、彼らとかものはしが共同実施している事業を売り込み、
共同投資を促す
のも私が現在かものはしで行っていることのひとつです。

Q2.なぜ、かものはしに参画しようと思われたのですか?
原体験を教えてください。

家族の都合でインドに赴任しているときに、かものはしと出会いました。
当時私は、マイクロファイナンスが商業ベースでリーチできない社会層へ、
金融商品を届ける仕組みづくりをプロボノで実施していました。
その時の一つのグループが、人身売買被害者だったのです。
かものはしの事業実施パートナーと私がプロボノで関わっていた団体が一緒だったところから
ご縁がありました。
私は、大学・大学院時代と、先住民族というマイノリティの闘いを支援してきました。
かものはしが闘っている人身売買とは一見テーマが違うように見えますが、
社会からレッテルを張られる、人間が人間らしく生きるための闘い、という側面では共通項があります。
人身売買被害者の女性たち、及び彼女たちを支えるNGO関係者と会う中で、
彼女たちの闘いをこの人たちと一緒に歩みたい。そう強く思いました。

Q3.かものはしに参画されるまではどんなお仕事をされていたのですか?
これまでの経歴を教えて下さい。

20141104_japan_blog_shimizu_2.JPG
私は、日本の大学を卒業した後、マレーシアの国立大学で開発学の修士号を修めました。
卒業後、国際機関で3年間勤務した後に渡米し、
帰国してからは日本赤十字社の国際部で3年間働きました。
国際機関では、アジアの都市とNGOがどうやって協働しながら都市問題を解決するのかをテーマに、
実際にはJICA草の根事業を担当することと、
総会や実行委員会等、プロジェクト管理及び総務の仕事の両方で鍛えられました。
日赤ではスマトラ復興支援を担当し、インドネシアのアチェ及びスリランカに出張しながら、
住宅建設、病院建設などハードインフラから、
マイクロファイナンスやコミュニティ保健衛生事業といったソフト面まで、
幅広い事業の管理と、東京本社と現場の調整役を担っていました。

Q4.かものはしに転職をして「良かったこと」
そして「衝撃だったこと」を教えて下さい。

①良かったこと
リーダーシップをとることを期待され、自分を成長させる機会を与えられ続けていることです。
リーダーシップは、組織のトップにのみ必要とされるものではなく、
各個人がその職務と能力の範囲内で適切に発揮することが求められます。
歴史が長く、ヒエラレルキーがはっきりしている組織では、
なかなかその役割を期待されることはありませんが、
かものはしも、パートナー団体も、とても優しくてかつ厳しいので、
自分が成長していかないといけない、といつも思わせてくれます。
②衝撃的だったこと
かものはしが柔らかすぎて、その核となっているものが見えにくいこと、かもしれません。
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※受益者と対話をする清水

Q5.仮にかものはしを卒業することになった後、
次はどんなキャリアを描いていますか?

オーソドックスな開発事業実施形態では、途上国の社会問題は解決しきれない、
とこれまでのキャリアの中で痛感してきました。
したがって、ビジネス手法を用いた形での開発事業の実施を、
次のキャリアの中でも模索していきたいと思っています。
また、私は人間が人間として生きるための闘いに、生涯を通じて関わっていきたいと思っています。
間口はものすごく狭いと思いますが、自分の子どもたちも大切にしながら、
生涯そういうキャリアを追及していきたいと思っています。

Q6.エントリーを迷われている方々にメッセージをお願いします。
かものはしが取り組んでいるこの人身売買の問題は、
とても重くて悲しく、でもその中で輝きをみることもたくさんあります
問題を引き起こしている関係者や要因があまりに複雑なため、
誰かひとりの人が解決できる問題ではありません。
皆さんのお持ちの専門性を持ち寄ることで、少しでも状況改善をしていきたいと思っています。
もしそれに興味を持ってくださるのであれば、是非その扉をノックしてみてください。

かものはしで働くことを、考えているあなたへ

いかがでしたか?
今回の記事が、少しでも皆さまの参考になることができれば幸いです。
「かものはしで働く」ことをより詳しく知りたい!
現役スタッフと直接話をしてみたい!
今ある不安や疑問を解消したい!
そんな想いを持つ方々には、
2015/10/17(土)
NPOで働く事に興味や関心のある皆さまに向けた、
かものはしキャリア説明会『かもキャリ』が開催されます。
スタッフに少しでも興味のあるかたは、かもキャリにお越しいただくことを
強くオススメしたします!
まずは"キッカケづくり"
そんな小さな一歩から踏み出してみませんか?
皆さまにお会いできることを、
かものはしスタッフ一同お待ちしております!!

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