【秋のご寄付のお願い】新ミッションに向けて、皆さまの力をお貸しください
date2022.9.12
日頃より、かものはしプロジェクトを応援いただき、誠にありがとうございます。共同創業者の村田です。
今回はあらためて「だれもが尊厳を大切にし、大切にされている世界を育む」という新ミッションの実現に向けて、皆さまへのお願いがあり、ご連絡させていただきました。(新ミッションの記事はこちら)
日本とインドで新ミッションを実現するために、この秋に1,000万円のご支援を集めることを目標としております。ぜひ、皆さまの力をお貸しください。
photo by Siddhartha Hajra
サバイバーリーダーから届いた声
皆さんは「尊厳」と聞くと、どのようなことを思い浮かべますか?私たちが大切にしている、「尊厳」が守られているとはどういうことかを皆さまにお伝えしたく、サバイバー(※)リーダーのRさんから届いたメッセージをご紹介します。
(※)人身売買の被害に遭い生き抜いてきた人たちのことを、被害者と呼ぶのではなく、大変な状況を生き抜いてきた人として尊敬の気持ちを込めて「サバイバー」と呼んでいます。
「私たちのミッションに『尊厳』が含まれていることをとても嬉しく思います。多くの人は、私たちをこの社会の市民として見ていません。ですから、私たちもこの社会の一員であるという感覚を持ったことがありませんし、私たちの尊厳が人々に認められるまでは、そう感じることができないのです。
尊厳は私がとても大切にしているものであり、それは私たちの仕事や生き方から生まれるものです。私がレスキューされたとき、私がどんな人生を送っているのかを皆が知ることになりました。私は多くの差別を経験し、社会の中で私の尊厳を傷つける多くの体験をした結果、自殺を試みることさえありました。
私はサバイバーグループに参加し、IDカード(※)を持つことができました。このカードは、他のサバイバーのために仕事をする私に対して、尊厳の証として贈られたもので、私はやっとこのカードを持つことで敬意を払われていると感じることができ、そんな自分をとても誇りに感じています。」
(※)インドで本人確認ができる国民IDカードのこと
売春宿から救出されたらそれで十分なのではなく、最終的に、自分自身を大切に思い、大切にされていると感じられることが私たちの目指すべきところだと思っています。
取り組むべき本質は「尊厳」
私自身、20年間活動をしてきて、葛藤を感じてきました。
「子どもが売られない世界をつくる」という狭いミッションの中では、人の尊厳を守るというところまで活動を広げたり、続けることが難しいからです。
カンボジアでは売春宿に売られる子どもの数は劇的に減りました。問題の被害者自体は減少していましたが、一方で尊厳を傷つけられた人が、生きる力をつける活動を続けることはミッションの範囲外なので、活動の継続を正当化することが難しかったです。
そして、日本でも、家庭が安全ではない状況の子どもたちの中に、生き延びるために体を売ったり、助けを求める中で搾取されている状況があることが分かりつつも発見数が少ないことから、日本での活動を開始することに時間がかかりました。
人としてとても大切な「尊厳」が守られていない状況を変えることが必要だと感じていました。
そして、人身売買や子どもの虐待、貧困をはじめとした理不尽な社会課題の背景にある本質は、「尊厳」が守られているかどうかであるという想いにたどり着き、
「だれもが尊厳を大切にし、大切にされている世界を育む」を新ミッションとしました。
新ミッションに向けて、秋のご寄付のお願い
これから、インドでの人身売買の問題解決に加えて、日本国内の児童虐待などの子どもを取り巻く不条理をなくし、「誰もが尊厳を大切にし、大切にされている世界を育む」ために活動を進めてまいります。
子どもたちが厳しい状況になることを防ぐために、この秋に1,000万円を目指して、新ミッションに共感して応援していただく、ご支援を集めております。インド、日本での活動を加速するために、よろしければ無理のない範囲で更なるご支援をお願いできましたら幸いです。
いただいたご寄付は、インドの子どもが売られる問題を解決するために、そして日本国内の児童虐待をはじめとする子どもの不条理をなくすために使わせていただきます。継続的なご支援をいただいている中でのお願いとなり、大変恐縮ですが、新ミッションに向けて、皆さまのお力をお貸しください。
私たちは、多くの方の応援が集まれば、社会を変えていくことは可能だと信じています。人の意識や社会通念に関わる「尊厳」という本質的で時間がかかる問題に取り組むために、ぜひ、お力をお貸しください。
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かものはしプロジェクト 村田早耶香