NGOの卒業式
date2004.12.22
12月17日はあるNGO職業訓練センターの卒業式でした。その職業訓練センターはIT、裁縫、金属加工を1年コースで教えています。カンボジア事務所は、このNGOからPC教師の選び方、生徒の募集方法、試験の仕方、ITのカリキュラムなど多くのことを学んでいます。生徒は17歳以上の男女で孤児や貧しい家族で育ち、一刻でも早くスキルを身に付けて家族を支援しなくてはいけないような状況にある若者たちです。
センターについたお客さんはみんは正装した喜びいっぱいの学生に出迎えられセレモニーは始まりました。会場には生徒の家族も招かれ、遠い田舎から出てきた両親は涙目で子どもたちを見つめていました。
校長先生のスピーチは「1年間の実りを大切に摘み取り、また新しい種を埋めてください。その種を育て、大切に成長させてください」っという思いがこめられていました。大臣も招かれていて、彼のスピーチにも学んだことの大切さと家族を思いやりなさいという彼の思いがこめられていました。
一人一人に表彰状が渡され、また優秀な学生の発表に歓声が上がっていました。
1年間がんばった生徒どんな将来をたどっていくか楽しみです。この団体の職業訓練はインターンシップをカリキュラムに取り入れ、就職活動への支援もしています。自律収益型の活動も目指していて、裁縫を学んでいる学生が実際に商品を作り販売したり、オーダーメイドの注文も受けています。また卒業生が毎年集まり、その後の仕事の相談、情報共有もしています。カンボジア事務所は彼らの経験を学ぶことは貴重だと思っています。これからも友好関係を持っていきたいと考えています。
日和佐綾子