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「子どもが売られる問題」を知るためのおすすめ映画3選!

date2013.8.5

81.JPGのサムネイル画像こんにちは!インターン生の黒川です。かものはしでは年次報告書とWEBを担当しております。
さて、突然ですが、
みなさんが「子どもが売られる問題」を知ったきっかけはなんでしょうか。
私は、映画がきっかけでこの問題を知りました。そして、今こうしてかものはしの仲間に加わっています。
そこで今回は、「子どもが売られる問題」を知ることができるおすすめ映画3選をご紹介したいと思います!
もしもうすでに知っている方がいましたら、私の感想をふむふむとうなずいていただければと思います。


130805_闇の子供たち.jpg

1. 『闇の子供たち』

『闇の子供たち』を見た人は、とても多いのではないでしょうか。この映画を見た直後の衝撃を私は今も忘れることができません。忘れられません。
2008年に公開し、タイを舞台に「人身売買」を取り扱った作品です。タイの貧しい農村部の子どもが実の親に売られてしまうというストーリー。
彼女は売春宿に連れていかれ、そこで体を売らされることを強要されます。拒めばムチで叩かれ殴られ、酷い体罰を受けるのです。小さい体はぼろぼろになり、死んでしまうのではないかと思ってしまうほどです。
日本人も子どもを平気で買っていること、生きた子どもがそのまま手術台に乗せられ臓器売買をされるということ、ただただ衝撃でした。売春宿内での出来事、客との出来事がリアルに描写されていて、思わず目を瞑ってしまいます。
闇に隠れて息をしている子どもたち、助けを求めている子どもたちが、発展途上国を中心にたくさんいます。
この闇の深さを知った人が助けなくてはいけない、と私は思うのです。この問題を知っている人にしか彼らを助けられないと思うのです。
ご覧になられていない方は、是非一度ご覧になってみてください。
このと、どうしたらをもたらすことができるのかを考えてみる良い機会になるかもしれません。


130805_未来を写した子ども.jpg

2. 『未来を写した子どもたち』(原題:BORN INTO BROTHELS:CULCUTTA'S RED LIGHT KIDS)

この映画は、2005年のアカデミー賞長編ドキュメンタリー賞に輝いた話題作です。日本では、2008年に上映されています。
舞台は、インド北東部の商工業都市コルカタ。売春窟に暮らす子どもたちに出会った一人のイギリス人女性のカメラマンが、カメラを通じて彼らに外の世界を見せることから全てが始まります。そして、この売春窟から彼らを救おうとするチャレンジが始まる、そんな作品です。
しかし、インドには今でもカースト制などの文化が生活の中に根強く残っています。カースト制のもとでは、生まれた瞬間から彼らは自分の運命を受け入れなければいけません。
児童買春問題というよりは、売春窟で生活している子どもたちにはどういう将来が待っているのか知ることができます。
それを知った時、私たちには何ができるのでしょうか。
インドの生活感溢れる様子をリアルに感じることができ、観光で行っただけでは見ることのできない地元の人々の様子を知ることができるドキュメンタリー映画です。
インドの文化の重要さ、価値観と絡み合う様々な問題に触れることができます。悲しい映画ですが、インドの子どもたちの無邪気さ、可愛らしさも垣間見れ、微笑ましいシーンもある作品です。


130805_HORSE&RIDER.jpg

3. 『HORSE&RIDER ~A Journey Towards Freedom~』

この映画は、かものはしと同じくインドで人身売買の問題に取り組むNGO Freedom Firmが自主制作したものです。
Freedom Firmによって救出された2人の被害者の女性が過ごしてきた人生に焦点をあてたもので、自分が向かっていきたい理想的な未来と、でもそれに向かっていけない枷となる過去。彼女の想いと現実における葛藤がリアルに映し出されています。
「1,500kmの距離を越えて、人身売買の被害に遭う」
「親戚に売られる」
この嘘のようで本当の事実が、映し出されるインドの映像とともに、強烈に頭に残りました。被害にあったときの状況を涙ながらに語る女性たちの様子は、心が痛み、本当に辛い気持ちになります。
一方で、ホースセラピーを手伝う彼女たちの笑顔はとても綺麗で、前に進もうとする強さも感じました。『Known is a drop. Unknown is an ocean.』
※申し訳ないのですが、本映画のDVDレンタルは日本では取り扱っておりません。
下記URLから映画の予告編をご覧いただくことができます。
http://www.horseandriderfilm.com


今度機会があれば、かものはしの社会人団体「かもカフェ!」や、学生団体「ゆるかも」でも人身売買などに関わる映画上映会なども企画するかもしれませんので、かものはしのサイトをチェックしてくださいね。


私は『闇の子供たち』を高校3年生の時に見ました。
DVDレンタル屋で何気なく手に取った1本の映画。宮崎あおいが好きで見ようと手に取った映画。そんな何でもない手に取った映画1本が、その先の私を大きく変えたのです。
こんな問題があるのか・・・!「衝撃」の一言でした。
信じられなく、信じたくもないこの目の前の問題を自分の中では消化しきれず、気付いたら足はカンボジアに向かっていました。
そして、気付いたらこの問題の現状を知ろうと世界各地に足を運んでいました。そして、日本に帰国し、かものはしに出会ったのです。
たった1本の映画が私の未来を大きく変えました。
みなさんももしかしたら、何かしらの形で、人生が変わった瞬間があるのではないでしょうか。
機会がありましたらぜひぜひ、今日ご紹介した映画をご覧いただけると嬉しいです。
この問題に関する映画で、まだまだ私が知らない映画もいろいろあると思いますので、もしみなさまが知っているおすすめの映画がありましたら教えていただけると幸いです!

黒川京子.jpgライター紹介:黒川京子
"旅×ボランティア"で世界一周を経験。その後、かものはしでインターンを始めた大学3年生。世界一周中に回った国で1番好きな国はインド。