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Newsニュース・お知らせ

〜「子どもが売られる問題」をなくそうと奮闘する中高生たち〜学生団体次世ノハシの募金活動レポート。

date2014.5.29

「今の段階でやりがいは感じていない。
なぜなら売られる子どもをなくすことがまだ実現できていないから。
でも自分たちがしたことがかものはし全体の成果につながった時、
初めて自分たちが問題解決に関わることができたと、
やりがいを感じることができるのではないかと思う。」

先日の5/3〜5/4に、
次世ノハシ(ジセノハシ)と呼ばれる学生団体によって募金活動が行われました。

彼女たちは人並み以上の熱い想いで、この募金活動に取り組んでいました。
冒頭の言葉は参加してくれたある高校生の言葉です。
彼女たちをここまでさせる原動力とは一体なんなのでしょうか。

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最初は興味を持っていなかったけど、
代表村田の講演を聞いて衝撃を受けた。

次世ノハシとは、
かものはし代表の村田の話を聞いた一人の高校生が、
「自分たち学生だからこそ出来る活動があるのではないだろうか」
そう考えた末に立ち上げられた学生団体です。

現在中高生が中心となって、"次世代への架け橋になろう"との想いで活動を続けています。
そんな彼らが団体のモットーとして一番大切にしているのは

"感謝と思いやり"

それは後々、ブログを読んでいく中でお分かりいただけるかと思います。
そんな彼らは学生の熱い想いを行動で示すべく、日々活動しています。

今回の活動を中心になって行ってくれたのは、次世ノハシ二期生の女の子たち。
実は彼女たち、始めは募金活動そのものに特別な興味は抱いていなかったそうです。
しかし、かものはしが主催している活動説明会に行ったことがキッカケで、
その想いは大きく変わっていったといいます。

『実際に活動説明会に参加し、代表の村田さんの講演を聞いて、
そして何より実際の売春宿での映像を観て大きな衝撃を受けました。

活動説明会終了後、
世界で起こっている悲惨な現実を痛感したと同時に、
"自分たちは次世ノハシメンバーとして、一人一人の役割を果たせているのだろうか?
自分たちは一体何が出来るのだろうか?"
こんな自問自答を繰り返しました。

しかし次第に、"問題解決のため学生にできることをする必要がある"
と考えられるようになり、今回の活動をすることを決意しました』

支援先をかものはしに選んでくれたのも
かものはしの話を聞いて
"カンボジア・インドで苦しんでいる女性・子どもたちを救うために
自分たちが行動を起こすべきだ、起こさなければならない"
と感じたからと話してくれました。

気づけばこの活動を通じて"彼女たち自身"が
笑顔をもらう場面に遭遇することも

こうした経緯により行われることになった今回の募金活動。
当日の現場は巣鴨、池袋、渋谷で、各現場にメンバー3〜4人を割り振って行いました。

皆始めは全体の流れがつかむことができず、苦労した様子でしたが、
時間が経つにつれ、それにも慣れていき、
中盤からは横断歩道を挟んでも声が聞こえるほど、
大きな声を出して通行者の方々に支援を呼びかけていました。
当日は夏日のように暑い日だったにも関わらず
皆それぞれが、一所懸命頑張っていました。

そんな彼女たちの想いに答えるかのように、
たくさんの人々が今回の募金活動に協力してくれました。

そのため、カンボジア・インドの女性や子どもたちに
笑顔を届けるために募金活動を行っていたはずなのに、
気づけばこの活動を通じて"彼女たち自身"が
笑顔をもらう場面に遭遇することが数多くあったそうです。

『小学生くらいの男の子と女の子が、私たちのところへ来て、つつじの花と応援メッセージの書かれたカードをくれ「お姉ちゃんたち頑張ってね」と声をかけてくれました。とても心が温かい気持ちになりました。』

『一見、見た目が怖い人が私たちの話をしっかり聞いてくれました。その後銀行に走っていき、再び戻ってきたところで5,000円を入れてくれました。わざわざ銀行に行ってまで協力してくれたことが嬉しかったです。』

『大学生と見られる男性が自分たちの話を長い間一緒懸命に聞いてくれ、最後に半分に折られた1,000円札を入れてくれました。募金活動終了後、集まったお金を集計している時に、その折られたお札の間に10,000円札が挟まっていたことに気がつきました。』

嬉しい言葉もたくさん頂いたと言います。

「頑張ってね!」

この言葉で彼女たちが自分たちをきちんと見てくれる人の存在に気がつき、

「お疲れさま」

この言葉が彼女たちの疲れを本当に取り除き、

「応援しています」

この言葉が彼女たちに力を貸し、

「いいご縁がありますように」

この言葉が彼女たちをインド・カンボジアのために
もっともっと頑張ろうと思わせてくれたことでしょう。

そして今回の2日間、計6時間の募金活動を通じて集まったお金は、
なんと27万1931円

皆さんから預かったお金はかものはしプロジェクトが、
カンボジアやインドでの活動のために責任を持って、大切に使わせて頂きます。


※巣鴨駅での活動終了後の一枚

無事に二日間の募金活動を終えることが出来た彼女たち。
そんな彼女たちに今回の活動にやりがいを感じたか聞いてみると・・・

『今の段階でやりがいは感じていません。なぜなら目標は売られる子どもをなくすことであって、それはまだ実現できていないからです。でも自分たちがしたことがきちんと形になっていれば嬉しいし、それがかものはし全体の成果につながった時、そこで初めて自分たちが問題解決に関わることができたと、やりがいを感じることができるのではないかと思います。』

こんな答えが返ってきました。これには私も驚かされました。
彼女たちの「子どもが売られる問題」を解決していこうという想い、
そして自分たちの活動に満足するどころか、
さらなる高みを目指すその向上心は、
私の想像を遥かに上回っていたからです。

参加した高校生のインタビュー
「"想いは一瞬で伝染する"ということを学ぶことができました。」

そして最後に、この募金活動を中心になって進めてくれた
堀岡美維ちゃんにインタビューしました。

可愛い笑顔でお話をしてくれた美維ちゃん。
そんな彼女は自分の軸をしっかり持ち、行動力に満ちあふれた
とてもとても素敵な女の子でした。

自己紹介をお願いします

都立高校2年生の堀岡美維です。
部活は演劇部に所属していて、メイク担当をしています。
最近、次世ノハシの活動に役に立てばと思い、
ファンドレイジングの勉強をはじめました。

次世ノハシで活動を始めた経緯を教えてください

まだ次世ノハシのメンバーになる前、
途上国へ文房具の寄付を募る活動をしたのですが、
当時は右も左もわからず、自分たちの望む活動が出来ませんでした。
しかし同時にこの経験を通じて、色々なことを学ぶこともできました。
そこで得た反省や発見、そして教訓を、
次は次世ノハシメンバーとして発信していきたいと考えたからです。

今回の募金活動には、
美維ちゃん自身はどんな心持ちで望みましたか?

一つ目により多くの人たちに私たちが大切にしている
"感謝と思いやりの気持ち"が伝わる活動をすること、
二つ目に次世ノハシだからこそできること、具体的には、
一人一人の持っている能力が100%活かされるような、
個性を活かせるような、皆が主体的に動けるような、
そんな活動をしたいと思っていました。

今回の活動を通じて感じたこと、発見したことは?

"想いは一瞬で変わる"
"想いは一瞬で伝染する"ということを学ぶことができました。

想いは変わるというのは、
メンバーは皆"社会のために何かしたい"という想いを持ってはいましたが、
一番肝心な、その『なにか』が不透明でした。
しかし活動全体を通じてメンバー1人1人が自分の役割を見つけ、
考えられるようになっていくのが目に見えてわかりました。
このことは私たちにとって、すごく大きな成長だと感じています。
想いは伝染するというのは、一人が一所懸命な姿をみせれば
他のメンバーもより一所懸命な姿勢に変わる。
それを見た通行人の方にも、その想いは伝わり募金活動に協力してくれる。
そんな"想いの連鎖"が今回集まった金額につながったのだと感じています。

協力してくれた人に一言

ご協力、本当にありがとうございました。
この募金のお陰で子どもたちの夢が守られます。
頂いたご寄付は大切に使わせていただきます。
これからもご支援よろしくお願いします。

最後に

まだまだたくさんの可能性を秘めている次世ノハシ。
『もっと彼らをよく知りたい!』
そう思われた方は次世ノハシのホームページへぜひ遊びに行ってください!

また今回の部金活動の様子を、
次世ノハシのメンバーが動画にまとめてくれました。
ここに書ききれなかった当日の様子、
また彼女たちの想いが詰まった素敵なものになっているので、
こちらも合わせてご覧下さい!

動画はこちら


かものはしプロジェクト、そして次世ノハシは
「子どもが売られる問題」がなくなるまで活動を続けていきます。
今後も変わらず、私たちの活動を、どうぞ暖かくお見守りください!