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Newsニュース・お知らせ

"より多くの人に、子どもが売られる問題を知ってほしい"。学生団体次世ノハシによる募金活動、完全密着レポート

date2014.11.13

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今月の1日と2日、
次世ノハシ(ジセノハシ)と呼ばれる学生団体による募金活動が行われました。
次世ノハシは、
かものはし共同代表村田の講演を聴いた一人の高校生が
"自分たち学生にも何か出来ることがあるのでないか。"
と考えて、立ち上げられた学生団体です。
彼らはその想いを行動に移すべく、日々様々な活動を行っています。
それらの一環として半年に一度、
街頭募金を行い、集まった金額をかものはしへ寄付してくれているのです。
※前回の次世ノハシ募金活動レポートは以下のURLからご確認いただけます
〜「子どもが売られる問題」をなくそうと奮闘する中高生たち〜
学生団体次世ノハシの募金活動レポート。

今回はそんな彼らの"想い"に迫っていきたいと思います。

20141113_japan_blog_17.JPG
募金活動前、彼らはかものはしのオフィスへ足を運び、
当日のスケジュール確認、ポスター作り、事前準備に勤しんでいました。
前回の活動に引き続き、彼らを何がこんなにも熱く動かすのでしょうか?

「村田さんの講演を聴いた時、より多くの人にこの問題を知ってもらいたい、そしてそのために同じ想いを持って一緒に活動してくれる仲間が欲しいと感じました。その手段の一つが募金活動だったんです。僕らがこの問題を人々に訴えることで、誰かが耳を傾け問題に関心を持ってくれるかもしれない。そして僕ら自身も想いを行動に移すことで、より問題に対する関心や意識が増していくと思うんです。」

そう語ってくれたのは、

今回の活動を中心になって支えてくれた片岡竜人くん。

彼もまた講演を聴いて子どもが売られる問題の深刻さを痛感したと同時に、

その想いを実際に行動で示したいと感じたのだとか。



「しかし、近頃新しいメンバーが多く入ったため、まだ子どもが売られる問題をどこか遠くに感じている人もいると思います。今回の募金活動が、今後も彼らが責任感を持って問題解決に取り組んでくれるキッカケなればいいのですが・・。」

そんな彼の姿は、少し不安げにも見えました。

問題の解決を誰よりも強く願いながら活動した二日間

そして迎えた募金活動当日。
思わしくない天気の中、新宿、渋谷、巣鴨、恵比寿の四カ所で街頭募金が開始されました。
「カンボジアやインドには、自らの意思に反して身体を売らされている子どもや女性がいます。彼女たちを救うためにも、皆さまの温かいご支援、どうぞよろしくお願いします。」
「3万円で売られてしまう子供たちがいます。子どもたちの笑顔を守るためにも、皆さまのご協力よろしくお願いします。」
大きな声を出し続け、
子どもが売られる問題を通行人の方々に訴え続ける次世ノハシ。
しかし、大半の人にはその声が届くことはありません。
それでも彼らの声に耳を傾け、募金に協力してくれる人も居ます。
「ありがとうございます!!!」
彼らは募金をして下さった方へ感謝の気持ちを記した"サンクスカード"を手渡しながら、
とても嬉しそうにお礼を返しているのでした。
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雨が降り止む様子はありません。
事前に一所懸命作成していた募金箱やポスターは、
時間が経つにつれ、濡れてシワシワになっていきます。
それでも彼らは立ち続け、そして問題を訴え続けていました。
そんな状況の中で、
「募金が楽しくなってきた!」
そんな声が本当に多くのメンバーから聞こえたことに、私は思わず驚きました。
「頑張ってね!」「応援してるよ!」
予想以上にこれらの温かい言葉をかけてもらえたことが、
とても嬉して活動の原動力になる、と言うのです。
その時、
募金活動前に片岡くんの抱えていた不安はもう一切感じる必要がないのでは、と思いました。
なぜならメンバーの誰もが、
一生懸命に前を向きながら、人々に問題を訴えかけていたからです。
何より、"募金をしていて楽しい"
これは問題をより多くの人に知って欲しいという強い意志の下、
彼らの声に耳を傾けてくれた人が居た時に、
「一人でも多くの人にこの問題を知ってもらうことができた、
この問題について考えてもらうことができた、
そして募金という形でこの問題の解決に携わってもらうことができた。」

と感じたから出る言葉だと感じたのです。

活動終了後、
かものはしのオフィスに戻った彼らは、早速反省会を行っていました。
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各々がアンケート用紙に活動時の反省点や改善すべき点を書き込む様子

「始めはどう声を出すべきかわからなかったけど、次第に慣れてきた」
「でももっと声だしのバリエーションを考えた方が良いよね」
「自分たちの言葉で伝えることが、通行人の人々にも伝わるんじゃないかな」
"今日の活動が80点だったのなら、明日は120点を目指そう。"
そう言わんばかりに彼らは積極的に意見を出し合っていました。
そして募金活動二日目には、
一日目の反省を持ちこみ活かしながら活動していました。
結果的に集まった金額は183,400円
このお金はかものはしが責任を持って、インド現地での支援に回させていただきます。

見て見ぬふりをすることもできるけど、世界を変えるには、少しずつでも社会全体を動かしていく必要があると思います。

最後に、今回の活動に参加した高校生たちの感想をご紹介させていただきます。
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「普段はテストや部活などの忙しさに呑まれて、このような問題のことを忘れがちになってしまいます。だからこそ日常の中で、そして将来ではなく今、できることをしたいと思っていました。募金をしてくれた人にも、僕らの活動をキッカケにこの問題について考えてくれたならいいなと思います。(片岡 竜人くん)」
「私は募金活動をするのは始めてだったし、始めは興味を持ってくれる人が少なくて戸惑いました。この問題を知らない人たちにとっては"自分には関係のないことだ"、という壁を感じたのです。でも、一人一人に呼びかけることを意識し、声の出し方や伝え方を工夫すると、協力してくれる人が増えてきたのが分かりました。(松尾 英恵さん)」
実際に声を出し、人々に問題を訴えることで、募金をする目的を改めて実感することができました。また募金をしてくれた人とのコミュニケーションを通じて、色んな人の考えに触れることで自身も勉強になりました。(青木 稚奈さん)」
「始め僕は、世界の裏側で起きている問題に対する当事者意識が低かったです。でも今回の活動を通じて、お金を集めることはもちろん、世界にはこんな問題があることを人々に知ってほしいと感じるようになりました。お金が集まって、救われる人がいることに、意義があると思ったんです。もちろん見て見ぬふりをすることもできるけど、世界を変えるには、自ら何か行動をして、少しずつでも社会全体を動かしていく必要があると思います。これからも少しずつ社会を変えていきたいです。(本田 悠斗くん)」

今回の募金にご協力下さった皆さま、活動を見守って下さった皆さま、
そして彼らに温かい言葉をかけて下さった皆さま、本当にありがとうございました。
"もっと次世ノハシについて知りたい"
そう感じた方は、ぜひ彼らのホームページに足をお運びください。
次世ノハシ今後も彼らの活動から目を離せません!!